はんぶんわたし

現代社会に生きる私たちの分裂したアイデンティティを問いかける作品です。私たちは時に、自分の一部を隠し、仮面を被って生きる。幼少期の記憶やトラウマ、外的な影響がその仮面の形を作り出す。それが私たちの「本当の自分」をどれほど侵食し、変容させるのかを表現した。私たちがどれだけ完全に「自分自身」であることを恐れ、それでもその欠けた部分を受け入れようとする勇気の探求を表現。コンセプトはカラフルモンスター

サイズ:F3(w220mm×h273mm×40mm)

素材等:アクリル、キャンバス

作成年:2024年

ホントのウソ

鮮やかな水色のキャンバスが象徴する無垢さと広がる可能性の中に、真っ赤なクマのぬいぐるみの顔をまとった少女という、視覚的に衝突する存在が佇む作品。水色の背景は清涼感と透明性を思わせる一方で、その上に描かれたクマの鮮烈な赤色は感情の波や社会的なプレッシャーを象徴しています。


クマのぬいぐるみは片方の目を欠いた不完全な状態で、無機質で無言の存在を保ちながらも、そこから覗く少女の目が観る者の心に問いを投げかけます。ピンクの髪を持つ少女の視線は観る者の心を突き刺し、自らの内に隠した「真実」と「虚構」を直視せざるを得ない状況を作り出します。作品全体が持つコントラストは、偽りが時として真実以上に雄弁であることを示唆します。


その鮮烈なビジュアルと深いメッセージ性で、観る者を自身の内面に向き合わせ、問いかけます。「自分が見せている顔は、果たしてどれだけ本当の自分に近いのか?」その問いを抱きながら、この作品は観る者の日常に静かで力強い余韻を残します。

サイズ:F3(w220mm×h273mm×40mm)

素材等:アクリル、キャンバス

作成年:2024年

ハンブンウソ

真紅のキャンバスに広がる感情の象徴、その中心に描かれた黄色のクマのぬいぐるみの顔をまとった子ども。無機質な表情と鋭い視線が、仮面の裏に隠された「本当の自分」を問いかけます。愛らしさと不調和が織りなすこの作品は、現代社会における「真実」と「仮面」の矛盾を鮮烈に描き出します。

日常の中で忘れがちな「本当の自分」を問い直す時間。その鋭いコンセプトと大胆なビジュアルは、特別な存在となるでしょう。

サイズ:F3(w220mm×h273mm×40mm)

素材等:アクリル、キャンバス

作成年:2024年